この記事ではソフトテニス初心者が中級者にステップアップするための練習方法を、運動神経はそれほどよくないのにそれなりに勝てるようになった当サイトの管理人くろすけが解説していきます。詳しい経歴はプロフィールをご覧ください。
・ソフトテニスをこれから始める
・上手になりたいけれど、身近に教えてくれる人がいない
・子どもが始めたけれど、経験がなく教えてあげることができない
・センスはない、それでも勝てる選手になりたい
チーム運営や自分の子供にソフトテニスを教えていて、どういう指導方法がベストなんだろう?と悩まれたことはないですか?
- 褒めて伸ばす指導
- 厳しく指導
この2つは指導にあたるほとんどの方が頭を悩ませたことのある問題だと思います。
この2つはどちらも正しくてどちらも間違いです。
実は、それ以前にまず取り掛からなくてはならないことがあるんです。みなさんはわかりますか?
それは、選手と指導者の関係性の構築です。
詳しく説明していきます。
言わなくても伝わるだろうは勘違い
『我慢は美徳』という文化
日本は諸外国から協調性のある人が多い国だと言われています。災害時に列を乱さず並ぶ姿は国外のニュースでよくとりあげられましたよね。
これは日本の国民性が良い面で発揮された出来事でしょう。日本教育の賜物と言っていいかもしれません。
しかし、協調性がありすぎるというのは時に問題になってしまうのです。
日本には『我慢は美徳』という考え方があります。
- 人に迷惑をかけない
- 和を乱す行動をしない
10人いれば10通りの考え方があっておかしくないのですが、日本では和を乱す行動をしないという考え方が浸透しています。
自分の考えは違うけどなぁと思っても、意見を言うこともなく『まぁ自分が我慢すればいいか』と自己完結してしまう人も多いんですね。
意見を言う = 和を乱すわがままな人
というレッテルを貼られてしまいます。
そういう環境で育つことにより、協調性はあるものの自分の意見を言うことが苦手という人が自然と多くなっているんです。
これは指導者と選手にとってとても致命的なことですよね。
指導者が自分の考えをうまく伝えることが出来なければ、選手は間違った理解をしてしまうかもしれません。
選手もまた、思っていることがあるのに指導者やチームメイトに伝えることが出来なければ、不満が溜まってそれがいつしか大きな亀裂になるかもしれないのです。
言いたいことが伝わらないというのは、関係性を築く上でとても大きなマイナスポイントになってしまいます。
- 自分の意見・考えははっきり言おう
- 我慢はお互いwin-winになる妥協点をさがす時でOK
褒めることにも褒められることにも慣れよう
日本人は褒めることが苦手な人が多いと言われています。
褒めることに限らず、感情表現が苦手と言ったほうが正しいでしょうか。
諸外国の人は言葉+ジェスチャーや表情で自分の言いたいことを伝えています。
自分の文化にはなく、対面した時にその迫力というか勢いに驚いてしまうこともありました。
今でこそ『褒めて伸ばす』という考え方が浸透しました。
昔に比べると褒めることは増えたと思うのですが、それでもまだそれが自然にできる『当たり前』というレベルには達していないように思います。
日本には自己肯定感をあげる文化があまりないんですよね。
だからといってはなんですが、
褒めることにも慣れていないし、褒められることにも慣れていません(笑)
「ありがとうございます」でいいところでも、こんな風に謙遜してしまうことないですか?
気持ちはとてもわかるのですが、
褒めることにも褒められることにも慣れましょう!
ダメ出しのあとの褒めは忘れずに☆
ダメ出しをしたら、それが出来た時に必ず褒めるようにしてください。
※()内は心の声です
指導者:ボールを打つ時はもっと足をこまかく動かそうか
選手:はい!わかりました
ー 実践して選手が出来た ー
指導者:(よし、できてるな。OK)
選手:(何も言われない。いいの?悪いの?)
※()内は心の声です
指導者:ボールを打つ時はもっと足をこまかく動かそうか
選手:はい!わかりました
ー 実践して選手が出来た ー
指導者:よし、いいぞ!今の感じを忘れないようにしような
選手:はい!(これでいいのか♪)
ダメ出しをした後に、選手ができていない時は
「まだ出来ていないぞー」と
再びダメ出しをする指導者は多いのですが、選手ができた時は指導者の心の中だけで完結していることがよくあります。
悪い時は言うけどいい時は何も言わない(笑)これだと選手は困惑します。
アドバイスをしたら結果の善し悪しに関わらず、言葉にして選手に伝えましょう。
いいプレーはいいと伝え、悪いプレーは悪いと伝える。これを繰り返すことによって、選手との信頼関係は築かれていきます。
いいと思っていることは言葉にして伝えないと、相手は悪いことだけしか言われないと思ってしまいます。
心の中で褒め言葉を発していても相手にはみえません。
- 心の中で褒めるのはやめて言葉にして伝えよう
- ダメ出しは結果に対しての評価までがセット。言いっぱなしは厳禁!!
何を言われるかより誰に言われるか
最初に褒めて伸ばすのも厳しく指導するのもどちらも正解でどちらも間違いとお伝えしました。
なぜかというと、どちらの指導方法も選手と指導者の信頼関係によるからです。
信頼関係が築けていないと
- どんなにいい言葉で褒めても表情が曇っている
- どんなに真っ当な指導だったとしても反抗的な態度をとる
このようなことになってしまいます。
大事なことは、
何を言われるかではなく誰に言われるか
なんです。
信頼をしていない人に対しては、みんな心にバリアを張っている状態です。どんなにいいことを言われてもその言葉が響くことはありません。ダメ出しなんてもってのほかですね。
自分の言葉を相手に届けたければ、相手との信頼関係を築くことがとても大切なんです。
信頼関係を築くために
信頼関係を築くために大事にしてほしい5つのこと
- 自分が悪い時は素直に謝る。
『ごめんなさい』に上下関係は必要なし☆ - 感謝の心を大切に。
してもらって当たり前なことは一つもない。『ありがとう』と伝えよう☆ - 約束は守る。
どうしても守れない時は理由を話そう☆フェードアウトは厳禁!! - 思いは言葉にして伝える。
言わなくても伝わるだろうと自己完結しないこと☆ - 相手の話をしっかり聞く。
相手が話している時に言葉を遮らないようにしよう☆目指せ聞き上手♪
どれも難しいことではありません。
もし難しく感じてしまう人がいるならば、その人は年齢・立場・経歴など様々なものが邪魔をしているのかもしれません。
現状が悩みもなくうまくいっているのであればそのままでいいでしょう。
しかし、もしうまくいっていないなぁと感じているのであれば、勇気を持って自分の行動を変えてみることをおすすめします。
周りを変えたいと嘆く前にまずは自分を変えることから。
周りがそうなってしまっている原因は自分である。
原因自分論で考えれば物事の見方やとらえ方がガラッと変わります。
以心伝心、阿吽の呼吸とは
「以心伝心」、「阿吽の呼吸」という言葉があります。どちらも「言葉にしなくても通じ合うこと」という意味を持っています。
言わなくても伝わるだろうというのは相手に自分の気持ちを
- 読み取ってほしい
- 感じ取ってほしい
という期待の表れです。
こんな風に思ったことはないですか?
以心伝心や阿吽の呼吸を成り立たせるには信頼関係が必要不可欠です。
信頼関係が築かれていないうちから、「言わなくてもわかるだろう」というのは相手への甘えになってしまいます。
言わなくてもわかることは、言った方がより確実に、より正確に相手に伝わるはずです。
- 以心伝心と阿吽の呼吸は信頼関係が築けた先にあるもの。
言葉のいいとこ取りをせずにしっかりと信頼を積み上げよう☆
まとめ
いちばん大切なことは選手と指導者の信頼関係です。
褒め言葉もダメ出しも信頼関係がない中では一方通行の行き止まりになってしまいます。
- 褒めるのが苦手
- 言葉にしなくても伝わるだろう
- 意見は和を乱すわがまま
- 厳しい言葉はNG
あげたらキリがないのですが、このようにたくさんの要因によって『言葉にしない』という選択をしてしまいがちです。
信頼関係を築くためには、
- 思いを言葉にして伝える
- 伝えたいことを伝わるように工夫して話す
- 相手の話をしっかり聞く
このようなことを大事にしてコミュニケーションを取ることが大切です。
言わなくても伝わるだろうは勘違い。
日頃からいいことは積極的に伝えて、耳が痛い話も聞き入れてくれるような信頼関係を構築しましょう。
言葉にして伝えることはとても大切!!
今日はここまで(^o^)